三浦しをん『桃色トワイライト』(太田出版)

三浦しをん氏のエッセイが好きだ。なんというか、ヲタ女子がわが身を振り返らざるおえないような内容が目白押しで読んでいて、笑いながらも引きつりそうな感じがとてもおもしろい。今回の『桃色トワイライト』ももちろんおもしろかった。本編中に西田東氏を…

最近、うっかりこのブログのことを忘れて寝てしまう。

一条ゆかり氏の本をいくつか読んだ。一条氏は作品の根底部分でいつも「少女は本当に人を愛することで大人の女になる」と「恋をしている女は美しい」ということを言い続けている。一条氏が売れ続けうる理由はこの二つが普遍的に女性に指示される思想であるか…

肉肉

昨日購入した筋肉系やおい本を読んだ。でてくる男性キャラクターはみな筋肉がやたら付いた体をしている。でも中身は割りと乙女。ただし、エロシーンが肉と肉とのぶつかり合い。内田かおる氏の場合は筋肉で、おやじで、かわいい受けを中心として描くけど、今…

@まんだらけ

原作/大場つぐみ・漫画/小畑健『DEATHNOTE』10巻(集英社) 西田東『影あるところに』(新書館) 日の出ハイム『花にて候』(ビブロス) 松崎司『Heavy-Duty』(オークラ出版) 松武『三匹がイク!!!』(オークラ出版) 筋肉系BL購入。今から読むが、いかほ…

まだ腐女子という言葉が無かったころ、少なくとも私の周辺では浸透していなかったころ、やおい女子を私と友人は邪乙女「ヨコシマオトメ」と呼んでいた。または略して「ジャトメ」と呼んでいた。なんとなく思い出したので、メモ。

直野儚羅『欲望少年』(竹書房) なんだろう。私はヘタレ受け、ピュアっこ受けは萌えないらしい。でも直野さんはゲイカップルに子供を絡めることで家族を描く作品が多くて、そこがちょっと好きかも。 日の出ハイム『ファーラウェー』(ビブロス) 久しぶりに…

いとうせいこう・みうらじゅん『見仏記4』(角川文庫) 仏像をフィギア感覚で見る楽しみを教えてくれるシリーズ。このシリーズをもっと早くに読んでいれば、もっと東洋美術の授業を楽しめたものを。

早稲田ちえ氏は今もまだマンガ家活動をしているのだろうか。『なかよし』を購読していた小学校1〜3年生(1990年代前期)の頃早稲田ちえ氏と海野つなみ氏が『なかよし』でのお気に入りマンガ家だったのだが。(今思うと、この2人が描かれていたような…

四方田犬彦『「かわいい」論』

全体的にとても興味深い示唆がなされていて、おもしろかった。特に、東京と秋田の大学生に対して行った「かわいい」に関するアンケートが。だけども、所々ん〜〜??となるところアリ。私が引っかかったのは『美少女戦士セーラームーン』に関する記述。欧米で…

総○○

先日、腐女子要素をお持ちの友人に言われた。「総受けって、(それを妄想する人間の)みんなに愛されたいっていう願望のあらわれじゃないかな」うむ、そんな気がしないでもない。それかその総受けのキャラクターを腐女子の方がどうしようもなく愛していて、…

買おうかな。

水城せとなの新刊『窮鼠はチーズの夢を見る』 久しぶりのBL新刊。気になる。内容はもちろん帯のコピーが。昨日本屋で見て、荷物が重かったので明日(つまり今日)買おうと思ってたもう無かった・・・。ので、コピーがうろ覚えなのだが、なんだかいいコピー…

とりあえずチェックいれとこうか、な少女マンガ家その1

フクシマハルカ:『なかよし』に「チェリージュース」連載中 最近の低年齢層向けのマンガ誌の中では、すっきりした絵柄で元少女にも見やすい。お話もおもしろい。 上岡睛(ひとみ) 『別冊マーガレット』2005年12月号に掲載された「彼女はマリリン」でデビュ…

やおいを愛好する(?)男性を腐男子、もしくは腐兄という。今のところネット上でしかその存在を確認していないが、どのくらいの規模の読者層なのであろうか。男性読者が購買層が主な(だと思う)エロマンガ誌だが、女性向けのものもいくつかある。そのうち…

大塚英志・大澤信亮『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるのか』(角川oneテーマ21) 一応この本も読んでいた。が、なかなかコレという感想が無い。おおむね納得した。どうしても「萌え」は受け入れられんのだ!っていう態度は何故なんだろう。ササキバラ・…

四方田犬彦『「かわいい」論』(ちくま新書) 私の生活圏には何故、いとうせいこう・みうらじゅんの『見仏記4』を置いてくれないのか。それとも、卒論が終わるまで待てということか。

西田東の『目を閉じないで』を読み返し、サブキャラがBLっぽくないところが目に付く。あとは、口が波線になるところが、いまどき珍しくて、逆になんだかいいような気がしてきた。

山田ユギの純愛plus1

1月23日の日記で「山田ユギ氏の描く純愛は”時間”と”距離”によって表現される」と書いた。と、同時に思ったのが、山田氏の描く純愛は永遠に続きそうな感じがするということ。長い”時間”を別々の会うことなくすごしても思い続け、やっと想いが通じたんだしこの…

大学にて先生に最近のオタク事情としてやおいについて説明していたところ、同性愛の話になった。日本のことに話が及んだ際の先生の一言「衆道はあの頃の男のたしなみなんだ」そうだったのかー・・・・。

山田ユギの純愛

昨年は純愛モノが大変な流行だった。韓流ドラマに熱狂したマダムから若い娘さんたちから「セカチュー」や「イマアイ」に涙していらしたようだ。さて、少女マンガに目を向けると、やはり、純愛もの『ハチミツとクローバー』が大人気だった。同じく、相変わら…

ゲイ向け雑誌に載っている割とハードは感じのマンガはBLマンガなのか、それとも男性向けマンガに分類されるのか?

『論座』2月号の伊藤剛×竹熊健太郎×夏目房之介対談を読んだ。 「マンガを読まなくなった世代」に向けてつまり、『テヅカ・イズ・デッド』で書かれていた「断絶」以降のマンガをおもしろいと感じなくなった人たちを想定しての対談なため、近年のマンガ評論を…

『長い長いさんぽ』須藤真澄

18日に少し感想を書いたが、「泣いた」で済ますのはどうかと思うのでもう少し詳しく何故泣いたかも含め感想を書こうかと。ネット上ですでに様々な感想がでており、読んだが結構否定的なものも多かった。ある意味須藤氏の「異常なまでのゆずへの依存」が賛…

須藤真澄『ゆずとまま』竹書房 『長い長いさんぽ』以と同じく須藤氏が愛猫ゆずとの日々をつづった猫マンガ。 これを読んでまた『長い〜』を読んだら確実に切なくなるに決まっているのにゆずに会いたくて買ってしまった。 西田東『目を閉じないで』竹書房 オ…

須藤真澄『長い長いさんぽ』(エンターブレイン) 買ったその日に3度読んで3度泣いた。そのあと須藤氏のホームページでゆずの一周忌コメントを読んでまだ泣いた。大事なものを失うのはこんなにもツライ。

現在『ハチミツとクローバー』で大人気の羽海野チカ氏。昔はスラムダンクで同人活動をしていたのは有名な話で、まんだらけに行けば彼女がかつて制作したスラダン本がそこそこなお値段で売ってあったりする。確か、スラムダンクのアンソロジー本の表紙もやっ…

緑川ユキ『夏目友人帳』第1巻(白泉社)

友人のオススメ。 読んでいてどうしても今市子『百鬼夜行抄』を思い出す。設定が酷似してるのは否定できない。 妖怪、幽霊の類を見ることのできる主人公 その主人公をなんらかの理由によって助けるある程度力のある妖怪 主人公よりも能力を持った祖父・祖母 …

「腐女子」っていう名称はどこから生まれたんだろう? ウィキペディアによると 起こりについては、「腐女子」自身が自嘲の意味を込めた自称として作られたというのが最も有力な説である。ただし、そのように自称はするが、他者からの「腐女子呼ばわり」は余…

丸山昭『トキワ荘実録−手塚治虫と漫画家たちの青春−』(小学館文庫)

マンガ好きだと言いつつトキワ荘についてほとんど知らないことに思い至り、これは基礎知識くらいは仕入れねばと思い読んでみた。あとは、今となっては巨匠と呼ばている多くのマンガ家たちを『少女クラブ』からデビューさせたという著者丸山昭氏に興味があっ…

写真でしか見た事のない『テヅカ・イズ・デッド』の伊藤剛氏に怒られる夢を見た。何故に・・・?