久々に

1人暮らしを始めるもので。

相変わらす、ロリな妹というどの読者を狙ったマンガなのかわからないこのマンガ。一応設定としては血のつながらない兄と妹に恋という少女マンガの歴史の中で連綿と描かれている王道のテーマを持っている。また妹に4人の兄更に、学校の同級生に、先輩と逆ハーレム型になってはいる。腐女子の萌えを狙ったようなキャラクターはたくさんいるが、どうしても、ロリキャラクターのかわいさの方が目立つ。この作家さんは萌え系雑誌でも描いてほしいなぁ。

  • 桃山なおこ『恋を胸に』(MARBLECOMICS/東京漫画社
  • アユヤマネ『泣くのはおよしよ仔リスちゃん』(MARBLECOMICS/東京漫画社

『ヘタレ男カタログ』などのアンソロジーを出版しているやおいマンガの新興(?)出版社から出ているマンガを購入。2冊とも、妙な静かさを持ったマンガ。桃山なおこの『恋を胸に』は、線が強弱が強い絵で、淡々と表情を変えずに、若者の恋を描いている。特に、ノンケの男が、ゲイの男を意識してしまう様がそっと描かれていて、やたら赤面したりしないところがいいなと思った。ただ何より、トーンをほとんど使わない白と黒のコントラストのはっきりした画面構成と太い線が印象的。このままどうなるか見守っていきたい。アユヤマネの『泣くのは〜』はポップな絵柄で、やおい少女マンガの王道ストーりーを絵がいている。こっちも絵柄が印象的で、ぷにぷにとしたいわゆる手塚系のディズニー系の絵柄になっている。少女マンガでギャグ化した状態のような絵で、男子寮や、大正時代といったとても「やおい系」らしい話を描いていて、もしこれが、普通の目がキラキラした顎の長い絵で描かれたら特に、印象に残らないようにも思う。この絵で描くからおもしろいんんだろう。
やおい系のマンガも絵にしてもストーリーにしても幅が広がっていることを感じる。2冊とも派手さは無く、淡々としていて、既存のやおい系マンガとは違うことをしようとしているように感じるが、コレは出版社の意向なのだろうか。アンソロジーもチェックしてみるか。