昨日購入した『のらみみ』おもしろかった。普通にほっこりしつつ笑った。『テヅカ・イズ・デッド』で取り上げられていたキャラの取り扱いかたが興味深かった。キャラがその形状によってタイプ分けされ、その性質は「屋号」と「名前」で示されている。だったら細かい描写なんていらないじゃん!っていう感じを受けた。主人公ののらみみが現在のところ「屋号」=「見習い小僧」で、「名前」=「のらみみ」。そして、周囲から「キャラが弱い」と言われている。絵としてみた場合、作品中では主人公なので読者にインパクトを与えている。でものらみみは「キャラが弱い」キャラなのだ。作品中での「キャラが弱い」は「形状のタイプ」「屋号」「名前」という情報からでは、キャラの性質が伝わってこないということとイコールなようだ。作品中にでてきた「くまタイプ」で屋号は「タヌキじゃないぞ!」名前「くまえもん」。このキャラの場合、タヌキっぽいくまでタヌキって言われたら怒るんだろうな、気にしてるんだろうなというのがすぐ伝わる。むしろ屋号がきめ台詞になっている。作品を外から眺めている、読者から見ると、この「くまえもん」と「のらみみ」どちらが「キャラがたっているか」はまた別の話になってくる。まだ頭の中で整理できてないので、作品のなかのキャラの設定と実際に私たちがみつめるキャラとの差を考えてみなければ。